このようなお悩みはありませんか?
- 子どもがいなくても老後は幸せに暮らせるのだろうか?
- 子なし夫婦に対する世間の心無い声に疲れてしまった
- 子なしでも幸せな老後の秘訣、お金のことや介護の解決策も知りたい
子どもがいないと、「身動きがとれない」「自分で判断できなくなった」という事態に、夫婦だけで生活が成り立つのだろうか?と心配になりますよね。
子どものいない人生を歩むあなたも、老後の幸せを自分で選び取ることはできますよ!
この記事では、精神面・経済面・社会的つながりの3つの観点から解説しています。
ただし、「今は元気だから今後も大丈夫」と準備を先送りにすると、いざという時に的確な行動ができません。
解決策を知らないと不安なままですが、知っておくだけで将来への心構えに大きな差が出ます。
子なしでも幸せな老後を見据えて、以下を参考にできることから準備をはじめていきましょう。
子なし夫婦はもう珍しくない時代です
近年、さまざまな理由から子どものいない夫婦が増加しています。
やむを得ず境遇を受け入れた方、あるいは自ら選択をした方、さまざまです。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、2020年時点で50歳時の子どものいない夫婦の割合は約25%に達し、今後も増える傾向にあるとされています。

子なし夫婦の選択は、もはや珍しいものではなく、多様なライフスタイルのひとつとして社会になじみつつあります。
子なし夫婦が抱える一般的な不安とは?
子なし夫婦の多くが老後について抱える代表的な不安には、以下のようなものがあります。
- 介護が必要になった時の不安
- 社会的な孤立への心配
- 相続などの諸手続きへの不安
- パートナーが先に亡くなった後の一人暮らしへの不安
介護が必要になった時の不安
高齢ながら元気に見えていても、ある日、前触れもなく異変が訪れることがあります。
- 急に認知症を発症してしまい、日常生活に支障がでる
- 足や腰を痛めて一人では歩けなくなってしまう
- 年齢的に骨がもろくなり、ケガの回復が長期化してしまうなど
このように介護が必要になることが起こると、子どもがいないので「誰にも頼れない」と実感し、先々の不安を抱えてしまいます。
- 親の病気で施設の手配をしたものの、自分は子どもがいないため自ら手配をするしかないが自信がない
- 自分の記憶があいまいになった時に、子どもがいないと夫婦以外で身近に頼る人がいない
- 夫婦だけなので、緊急時にはパートナーに何もかも負担をかけてしまうなど
わが家の例では、一人暮らしの義母が突然認知症を患い、急遽引っ越しの手配に追われました。
子どもがいない私たちは、このような緊急なケースに対する事前準備が必要だと痛感しました。
いざという時に備えて、家族が元気なうちに将来的な話し合いができるとよいですね。
社会的な孤立への心配
夫婦のどちらかは、いずれ必ずおひとりさまになります。
- テレビなどで、高齢者の徘徊による事故や孤独死などのニュースを耳にしたとき
- 体力が落ちて、外出が億劫になり人と会う機会が減ってしまったときなど
高齢化による事故や事件をきくと、自分の老後は大丈夫だろうか?と不安がよぎりますよね。
日ごろから、無理のない範囲で親戚や外部の人たちとの交流を保てれば、孤立は防ぐことができますよ。
人生100年時代に入り、中高年~老年向けのさまざまなサービスも増えつつあります。
まずは、ご近所の方や信頼できる親族に“もしもの対応”を伝えておくと安心ですね。

昨年亡くなった伯母は一人暮らしでしたが、ご近所さんがすぐ異変に気づいてくれました



ふだんからご近所づきあいがあったおかげだね
相続などの諸手続きへの不安
相続などの問題も、さまざまな手続きが必要になります。
自分たちで完結しなければならないけれど、何から始めたらいいかわからず頭が混乱しますよね。
故人が契約を結んでいたものの手掛かりは、処理をする手間に大きな差が出ます。
- 電気・ガス・水道などのライフライン、住居関連
- 電話やインターネット、テレビ、新聞に関する契約
- 銀行などの金融機関やクレジットカード
- 保険や定期的に購入していた商品など
私の家系は子なし夫婦や生涯独身が多く、相続関連は親戚たちで協力してなんとか乗り越えてきましたが、遠方でしたのでいろいろと苦労もありました。
やはり必要な情報の残し方、伝え方が大事だと身をもって痛感しました。
パートナーが先に亡くなった後の一人暮らしへの不安
長年連れ添ってきたパートナーが先立ったら…考えたくもないことですが、いつかはその現実と向き合わなければなりませんよね。
実はこれらの不安は、適切な準備と心の持ち方で対処できる課題でもありますよ。
今さえ楽しければ!と先々の対策をせずにいると、いざ現実を迎えた時に必要な行動に移せなくなってしまいます。
夫婦で精一杯充実した日々を送り、おひとりさまになっても前向きに生きられるよう、できることから備えていきましょう。
以下の記事で、子なし夫婦ならではの幸せな老後を実現するための方法を3つの項目でご紹介していきます。
1.子なし夫婦の老後を幸せにする方法【精神面】
パートナーシップを深め、個の充実も大切にすることがポイントです。
- 二人の関係性を育む意識的な取り組み
- 個人としての成長と自立も大切
- 将来への不安を共有し、前向きに受けとめる
二人の関係性を育む意識的な取り組み
子どものいない夫婦にとって、パートナーとの関係性は老後の幸福度を大きく左右するため、意識的に二人の絆を深める行動が大事です。
日々の何気ない会話や共有体験を大切にすることで、歳を重ねるごとに絆は深まります。
- 「おかえり」「いってらっしゃい」などの日常のあいさつを欠かさない
- お互いの趣味や関心ごとに興味を持つ
- 定期的に二人だけの特別な時間をつくり、新しい体験を共有する
「定年後の夫婦関係満足度調査」(参考:内閣府「高齢社会白書」)によると、退職後も趣味や活動をしている夫婦は、そうでない夫婦とくらべて関係満足度が約1.5倍高いという結果が出ていますよ。
具体的な方法は「50代夫婦の楽しみ方と円満に過ごすコツ」をご覧くださいね。


ちょっとした心がけで、二人の関係に安心感と新鮮さを保つことができます。
個人としての成長と自立も大切
いっぽうで、パートナーシップを深めつつも、個人としての自立にも目を向けましょう。
とくに老後は、パートナーと一緒にいる時間が増えるため、お互いの時間を尊重することも関係の健全さを保つカギとなります。
それぞれが個別の趣味や関心ごとをもち、個人としての充実感を得ることは、二人の関係にも良い影響をもたらすのです。
- 一人でも楽しめる趣味を持つと長期的ないきがいになる
- 個人の友人関係を大切にするとよい刺激を受けて心が豊かになる
- 新しいことへのチャレンジを続けることで脳の活性化につながる
お互いの自立は個人としての充実感につながり、先々まで心の支えになります。
私の父は80代後半ですが、趣味のサークルに長年通い続けて元気を保っています。
習い事も新しい世界を知ることができるのでおすすめですよ。
通信講座(通信講座・通信教育のがくぶん)でしたら無料で資料請求できますし、おうちで気軽にはじめられますね。
将来への不安を共有し、前向きに受けとめる
この人生を選ばざるを得なかった方、あえて選択した方、どちらも少なからず心の葛藤があったことでしょう。
そのような不安を二人で率直に話し合い、共有することが大切です。
- 子どもを望んでいたが授からなかったので、長い間心身つらかった
- 子どもの有無や、なぜ子どもを産まないのかを度々問われ続けることに疲れた
- 子育て経験のある人に話を合わせられず、肩身がせまい思いをするなど
老後や将来に対する不安は誰にでもあるものですが、子なし夫婦は「子どもがいないと将来が不安では?」という社会的なプレッシャーを感じることもありますよね。
不安を口に出すことで具体化すれば、気持ちも整理され対策を立てやすくなりますよ。
また、子どもがいないからこそ自由に使える時間やゆとりがあることを前向きにとらえ、二人だけの特別な老後のビジョンを描くことで、不安を希望に変えることができます。
2.子なし夫婦の老後を幸せにする方法【経済面】
金融広報中央委員会の調査によると、老後を心配している世帯の理由は次の通りでした。
(参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」)
自立した老後を幸せに送るために、資産形成と備えで安心して暮らしましょう。
- 子なし夫婦ならではの経済的メリット
- 資産形成は専門家のアドバイスが確実
- 介護に備えた準備をまず知りましょう
- 終活と相続計画はお互いが元気なうちに
子なし夫婦ならではの経済的メリット
子どものいない夫婦には、経済的なメリットがあります。
この利点をいかして、早い段階から老後に向けての資産形成を始めることがおすすめです。
子どもに対する教育費などの出費がない分、計画的に資産形成しやすいからです。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、子どものいる世帯と比較して、子どものいない世帯は同年代で平均約20%多く貯蓄できる傾向があるとされています。
早いうちに対策をすれば、その分老後の備えにゆとりができますね。
資産形成は専門家のアドバイスが確実
お金や保険、住居についてなど、慣れないことをすべて自分で調べて対策をするのは大変ですよね。
自分の判断でむずかしい事柄は、専門家に相談をすることが確実ですし、解決への近道となります。
資産項目 | 検討すること |
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複数の収入減を確保する | 年金だけでなく、投資など複数の収入源を持つことで、経済的なリスクを分散できます |
iDeCoやNISAの活用 | 税制優遇を受けながら資産形成ができる制度を積極的に活用しましょう |
保険の見直し | 医療保険や介護保険など、自分たちに本当に必要な保障を選びましょう |
住まいについて考える | 老後を見据えて、バリアフリー、交通の便、医療施設の距離など、高齢になった時の暮らしやすさを考慮した住まいを検討しましょう |
お金に関するあらゆるお悩みは、相談料無料の「保険チャンネル」がおすすめです。
リクルートが運営しており、全国どこでも対応OKなので安心ですよ。


介護に備えた準備をまず知りましょう
子なし夫婦の多くが不安に感じているのは、介護が必要になった時の問題ですよね。
- 介護の相談先や基準がわからない
- 施設の違いや費用の相場がわからない
- 自分たちだけで手配や申し込みなどを完結できるかどうか心配
介護施設の費用は、月に15〜30万円程度かかることも珍しくなく、長期間の利用では相当な資金が必要になります。



無料で参加した「介護と相続のセミナー」では、一般的な老後資金を知り、想像以上の金額で驚きました!
まずは、介護や医療、福祉に関することで心強い存在「地域包括支援センター」を覚えておきましょう。
介護に関する総合的な窓口で、各市区町村に設置されています。
地域包括支援センターとは?その役割と賢い活用法(参考:「LIFULL介護」公式サイト)
もしもの時はもちろん、元気なうちに一度相談で利用しておくと安心ですね。
介護の情報は、市区町村のお知らせ、インターネットや書籍などでも予備知識を簡単に得ることができます。
介護への備えのポイント
介護の予備知識がなくても、専門家に相談することで詳しい説明が受けられます。
検討項目 | 必要に応じた準備 |
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介護保険サービスに関する知識を得る | 介護が必要になったとき、どのようなサービスを受けられるのか、事前に情報を集めておきましょう |
民間の介護保険への加入検討 | 公的介護保険でカバーされない部分を補うために、民間の介護保険も検討する価値があります |
老後の住まい方の選択肢を知る | サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームなど、自分たちに合った住まい方の選択肢を知っておくことも重要です |
「LIFULL介護」では、施設探しでお困りの方があらゆる疑問を無料で相談できますよ。
老人ホームの選び方ガイドブックも無料で入手できますので、参考になりますね。
終活と相続計画はお互いが元気なうちに
子どものいない夫婦にとって、終活と相続計画は特に重要です。
生前に、ご自身にまつわる情報や遺志を親族に伝えておかないと、遺族は手続きに難航します。
悲しむ間もなく、期限のあるさまざまな手続きに追われて心身ともに疲弊しかねません。
- 金融機関をはじめ、自分が契約をしているものや希望を整理して身内に伝えておく
- 身の回りの物を、ある程度整理して物量をコンパクトにしておく
- 自分が亡くなったときに、葬儀やお墓をどうしたいかを決めておくなど
愛するパートナーに負担をかけないよう、また自分たちの資産が望む形で引き継がれるよう、早めに準備しておきましょう。
終活と相続のポイント
検討項目 | 必要に応じた準備 |
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エンディングノートの作成 | 医療や介護の希望、葬儀の形式、財産の管理方法など、自分の希望をくわしく記録しておきましょう |
遺言書の作成 | 法定相続人がいない場合、遺言書がなければ財産が国に帰属することも。大切な人や団体に財産をのこすためには遺言書が必要です |
信頼できる弁護士や専門家との連携 | 信頼できる専門家のドバイス(終活と相続のまどぐち)を受けることも考えましょう | 相続や財産管理について、



高齢の両親に代わって、伯母の相続手続きなどを行政書士にお願いしました。法的なことは難しいため、専門家に依頼してよかったです
3.子なし夫婦の老後を幸せにする方法【社会的つながり】
家族以外の人たちとの絆も育てておきましょう
- 友人関係の進化と多様化を楽しむ
- 地域コミュニティーとの関わりをもつ
- 社会貢献活動とボランティアをいきがいに
友人関係の進化と多様化を楽しむ
子どものいない夫婦にとって、家族以外の社会的なつながりは老後の幸福感に大きく影響します。
特に友人関係は、心のサポートや様々な助け合いの源となります。
同世代の友人だけでなく、世代を超えた交流も大切です。
若い世代との交流は新鮮な刺激をもたらし、高齢者との交流は老後の参考になることもありますよね。
趣味のサークルやボランティア活動、地域のイベントなどを通じて、さまざまな人間関係を育んでいきましょう。
友人関係を育むポイント
あなたの価値観にあったつながりを育みましょう。
交流のきっかけ作り | 交流手段など |
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定期的な交流の機会を作る | 食事会や季節ごとの旅行など、友人との交流を習慣化しましょう |
オンラインのつながりも活用 | 距離が離れていても、SNSやビデオ通話を活用して交流を続けることができます |
助け合いの関係を構築 | 困ったときに頼りあえる関係を日ごろから築いておくことが重要です |
地域コミュニティーとの関わりをもつ
住んでいる地域とのつながりも、老後の安心感につながります。
生活圏内で交流を持てると、万が一の時に周囲で気づいてもらえて助かります。
地域の催しやボランティア活動への参加、町内会やマンション管理組合への関与など、地域コミュニティとも接点を意識的に作りましょう。
外出が難しい状況の場合は、見守りサービスの活用(見守りプラス認知のアイシル)で安心を得ることができます。
地域とのつながりを深めるポイント
各市区町村の公共施設にも、さまざまな資料がおいてありますね。
ときどきのぞいて気になる情報を集めてみましょう。
選び方 | つながり方 |
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地域の情報を積極的に収集する | 自治体の広報誌やウェブサイトなどを通じて、地域の情報を定期的にチェックしましょう |
少しずつ参加を増やす | 興味のあるイベントから徐々に参加をしていくのがおすすめです |
得意なことをいかして貢献する | 自分の経験や特技をいかして地域に貢献することで、より充実した関わりが持てます |
社会貢献活動とボランティアをいきがいに
こどものいない夫婦だからこそ、社会の誰かのために時間や経験を捧げることで、大きな充実感が得られますよ。
人の役に立てると、充実感や達成感を得ることにより脳が活性化するので健康的です。
- NPOやボランティア団体での活動
- 環境保全活動
- 教育支援など
著名な方々も町のゴミ拾いを習慣化されていたりして、いろいろな活動の場がありますね。
自分たちの価値観に合った社会貢献の形を見つけましょう。
社会貢献活動を始めるポイント
ご自身の体力や心のゆとりを十分に考慮して、無理なく検討しましょう。
選び方 | 始め方のポイント |
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自分の関心や得意分野から選ぶ | 継続するためには、自分が本当に関心を持てる活動を選ぶことが大切です |
パートナーといっしょに始める | 夫婦で同じ活動に参加することで、共通の体験や会話のネタが増えます |
無理のないペースで始める | 最初から大きな責任を負うのではなく、できる範囲から徐々に関わりを深めていきましょう |
よくある質問
まとめ:子なし夫婦だからこその幸せな老後へ
子どものいない夫婦の老後は、決して孤独でも不安でもありません。
むしろ、二人の絆を深め、自由に人生を設計できる特別な時間となり得ます。
子どもがいないことは、二人だけの特別な人生を歩む「選択」です。
社会的な常識や他人の評価に左右されず、自分たちらしい幸せな老後に向けて一歩ずつ準備していくことで、豊かな人生の第三章を迎えることができるでしょう。
まずは今日から、パートナーと老後について率直に話し合い、二人で描く理想の未来を描いてみてはいかがでしょうか。
そして、その理想のビジョンへ近づくために、今からできる小さな一歩をふみ出しましょう。