このようなお悩みはありませんか?
- 子どもの自立や夫の定年退職により、夫婦だけの時間がふえるけれど何をすればよいのかわからない
- 今後の体力や健康を考えて、今のうちに楽しみをさがしておきたい
- 夫との関係をよりよくし、人生後半の日常生活にメリハリをつけたい
50代になると、お葬式への参列が増えたり、夫と健康に過ごせる時間に限りを感じたりして不安がよぎりますよね。
実は、夫婦いっしょに趣味や家事などの活動を楽しむことは、絆だけでなく健康効果も高まります。
心やからだ、お金の面でも負担のかかりすぎない楽しみ方を知れば、第2の人生でも再び青春時代に戻ることができますよ。
ただし、50代以降は気持ちは元気でも、若いころと違って疲れやすくケガもしやすいので無理は禁物です。
以下の記事であなたに合った楽しみを見つけ、人生100年の折り返しをわくわくしながら充実させましょう!
50代夫婦が楽しみを見つけるべき理由3つ
なぜ50代以降は、楽しみや生きがいが必要なのでしょうか?
- 子育て後の心のすき間をうめることが大切
- 夫婦でともに行動すると絆を深める効果がある
- 夫婦いっしょの趣味は健康寿命をのばす
子育て後の心のすき間をうめることが大切
子どもが自立して生活の中心だった子育てが終わり、突然おとずれた時間のゆとりにとまどいを感じている人もいるのではないでしょうか。
これまで懸命に家族をささえてきたからこそ、今の自分が無価値に思えてしまいますよね。
実は、多くの夫婦が「空の巣症候群」とよばれる喪失感を味わうと言われています。
厚生労働省ーこころの耳『空の巣症候群』
- 空の巣症候群
子どもが成長し巣立って、巣(家)が空っぽになってしまったことが、一種の喪失体験となり、寂しさなどを感じることを「空の巣症候群」ということがあります。精神医学的にはうつ状態、うつ病の一種であることが多いものです。
喪失感があると次のような心身の不調を起こしやすくなる(ヒロクリニック「空の巣症候群」より)ため、心のすき間を埋めることが大切なのです。
- 急なライフスタイルの変化に順応できず、ストレスを抱えてしまう
- 孤独感やむなしさから無気力になり、判断する力が低下してしまう
- 食欲不振、動悸や息切れ、倦怠感や疲労感、頭痛などの症状があらわれる
- 不調が悪化すると、うつ病などに発展する可能性もある
しかし、この時期は夫婦にとって新たな人生の扉を開くチャンスでもありますのでご安心を!
子育てに費やしていた時間とエネルギーを、今度は夫婦2人の関係性を育むために使うことで、心のすき間を前向きな気持ちで埋めていくことができますよ。
夫婦でともに行動すると絆を深める効果がある
文部科学省 健康管理検定によると、パートナーとあたらしい体験を共有することは、脳内で幸福を感じる成分(ハッピーホルモン)の分泌を促進することがわかっています。
幸福を感じる成分 | セロトニン | オキシトシン | ドーパミン |
---|---|---|---|
はたらき | 不安をやわらげ前向きなきもちに | 脳の疲れを癒し気分を安定させる | やる気を出してくれる |
効果的な行動 | 朝日をあびる 適度な運動を続ける 充分な睡眠をとる たんぱく質が豊富な食事 | 家族やペットとのスキンシップ 仲間とのコミュニケーション | 楽しいことをする 目標の達成 |
とくに食生活はとても大事ですよね。たんぱく質の重要性はこちらでご紹介しています。
50代は、あらたな経験を楽しむ余裕が精神的に備わっている年代です。
趣味の共有やあたらしい活動へのチャレンジは、心身や脳に良いだけでなく、夫婦の絆も強くする作用がありますからぜひ一歩をふみ出してみましょう!
夫婦いっしょの趣味は健康寿命をのばす
趣味を持つシニア世代は、持たない人と比べて認知症のリスクが低下するという結果が出ています。
とくに夫婦で共有する趣味は、継続的な運動や外出のきっかけを自然に作り出し、社会との接点も期待できます。
ウォーキングやガーデニング、料理や掃除など、2人で楽しむ活動は、心身の健康維持に大きく貢献し、結果として将来の健康寿命をのばすことにもつながります。
日本介護予防協会ー介護予防お役立ちコラム『健康寿命とは?定義を解説』
- 健康寿命
「健康寿命」は、健康上のトラブルによって、日常生活が制限されずに暮らせる期間と定義づけされています。日常的に介護などを必要とすることなく、自立した生活を送れている年数のことを表しているわけです。
50代夫婦が楽しみを見つけるコツ
では、どのようにして楽しみを見つければよいか見ていきましょう。
- お金をかけない趣味の選び方
- 平日と休日それぞれの楽しみ方
- 趣味を続けるコツはちいさな目標から
お金をかけない趣味の選び方
定年後の生活を見据えると、できるだけお金の負担が少ない趣味を選ぶことがポイントです。
たとえば、
目的 | 自宅で楽しむ | 外出先で楽しむ |
---|---|---|
自然と触れあう | 家庭菜園 観葉植物 | 公園などで自然鑑賞 貸し農園の利用 |
身体を動かす | ヨガ ストレッチ 体操 | スポーツ ダンス ウォーキング |
衣食住 | 料理やお菓子作り 掃除や断捨離 模様替えやDIY | 文化施設めぐり 商業施設や展示場などの散策 マルシェやカフェめぐり |
創作、表現 | 楽器や歌 書道 アート 手芸 | カラオケや合唱 ダンス スケッチ 写真 |
インプット | 無料のオンライン講座 図書館で借りた本を読む 無料体験のツールを楽しむ | 市民講座などでの習い事 図書館の活用 シニア割のある映画館の利用 |
貢献 | 情報発信 ふるさと納税 | ボランティア活動 親族との交流 |
癒し | アロマテラピー 音楽鑑賞 | 動植物にふれる 身体のメンテナンス |
など、日常生活の延長線上で楽しめる趣味なら、特別な出費をおさえながら充実した時間をすごせます。
内閣府の世論調査によると、生涯学習をしたことがある60歳以上の方の半数以上が「自分の人生がより豊かになっている」あるいは「自分の健康維持・増進に役立っている」と回答していますので、興味のあることを学びはじめるには今がよいタイミングですね。
日々お忙しいご夫婦は、リラックスしながら娯楽にひたる時間も心の休養になります。
雨の休日でしたら、無料でお試しできる動画配信サービス(Liproエンタメより)がいろいろありますし、
昨今は、大人向けなボードゲーム(SPACEMARKETより)も流行っていますよね。
アナログなゲームは目にやさしく、脳のトレーニングにもなりますし、童心にかえってもり上がれるので興味をお持ちでしたらさがしてみましょう。

うちでは休日に家カフェを楽しんでいますよ
散歩中に偶然見つけた珈琲焙煎店さんでお豆を買って以来リピーターに!


AlbertCoffeeRoasters(楽天市場店)さんは信頼できるお店です
高品質なお豆はとにかく香りが繊細で、幸せにつつまれます
平日と休日それぞれの楽しみ方
仕事をお持ちのご夫婦は、オン・オフで無理のない変化をつけましょう。
平日の楽しみ方の例 | 休日の楽しみ方の例 |
---|---|
夕食後のストレッチや夜散歩 就寝前の読書 アロマテラピー | 近郊の温泉めぐりや小旅行 ふだんは行かないお店などの開拓 DIYや模様替え |
平日は、夫婦で会話を楽しみながら続けられるゆるめの活動がいいですね。
適度にからだを動かすことは、さまざまな病の予防になりますし、からだが元気になると、気持ちも前向きになれます。
翌日の活動に疲れを持ちこさないように、深夜まで画像をながめることはひかえて早めに就寝し、睡眠時間をたっぷりとりましょう。
休日には、少し足をのばして温泉や季節のうつろいを眺める小旅行など、よりじっくりと時間をかけて楽しめるプランを計画すれば、ワクワク気分でリフレッシュできますよ。
このように日々のメリハリをつけることで、平日も休日も充実した時間を過ごすことができます。



“スーパーマーケットめぐり”が大好きな私たちは、たまにドライブがてら遠くのお店まで行って新鮮な気分を楽しんでいます
趣味を続けるコツはちいさな目標から
とくに体を動かす趣味は、はじめから高い目標を決めず、「まずは週1回、20~30分だけでも」という具合に、ちいさな目標からスタートすることが継続のコツですよ。
まいにち少しずつ長く続けることで、健康寿命をのばすことにつながります。
運動時は、水分をこまめにとりながら行いましょう。
2人の予定表に趣味の時間をかきこんで、習慣化すれば自然と動けるようになってきますよ。
また、SNSやブログで同じ趣味を持つ人とつながり、活動を記録することでモチベーションを保ちやすくなります。
家庭内にとどまらず、外での交流をもつことは、お互いの将来のためにも役立ちます。



わが家では、TimeTreeというアプリでお互いの予定を共有していて、
まいにち便利に活用していますよ
50代夫婦の失敗しない趣味の見つけ方
家族同士の絆とともに、お互いがそれぞれの持つ世界を尊重し合うことも大切です。
- 夫婦の価値観のちがいをメリットにする
- 時間とお金のバランスをとる
- 趣味を通じてあたらしい仲間をつくる
夫婦の価値観のちがいをメリットにする
それぞれの興味や得意分野が異なることは、むしろよい相乗効果を生み出すチャンスです。
たとえば、次のような違いをもつご夫婦のように
アクティブな活動が好き | 静かに過ごすことがすき |
人との交流が得意 | 少人数やひとりの時間を好む |
大胆な作業でリフレッシュ | 繊細な作業で達成感を得る |
妻が運動好きで夫が写真好きならば、妻が体を動かすよろこびを、夫がその様子や風景を撮る楽しみとして共有できます。
最近は、SNSでそのような光景を楽しく伝える方が増えましたよね。
お互いに興味を理解し、重なる部分をみつけることで、2人で楽しめることが広がっていきます。
体力も好みも人それぞれなので、押しつけあうことはストレスを生むので控えましょう。
個々の気持ちを尊重しあう思いやりが大事です。
時間とお金のバランスをとる
月の予算を決めて、その中で楽しめる活動を選びましょう。
たとえば、高価な道具が必要な趣味は、レンタルやシェアリングサービスの利用からはじめることをおすすめします。
また、平日の夜は自宅で楽しめる趣味、休日は少し贅沢に外出するなど、時間と予算を計画的にわけることで、無理なく継続しながら楽しむことができます。
趣味を通じてあたらしい仲間をつくる
地域のコミュニティーセンターや公民館で開催される趣味のサークル、オンラインのコミュニティーなど、同世代の仲間と出会えるチャンスは意外と多くあります。
最初は2人で参加することで心理的なハードルも下がり、自然と会話が広がりますよ。
あたらしい仲間との交流は、人生の楽しみも倍増させてくれます。
- 価値観のあう人々とつながることで、趣味の幅が広がる
- 情報交換ができるので、学びや生活のヒントを得られる
- 相談相手がもてれば、万一のときに心強い
将来的にも、家族以外のネットワークも持っておけば安心ですね。
50代夫婦の楽しみ “特別な贅沢”をたまに味わう
ここまでは、節約を意識した趣味のご紹介でした。
でも、たまにはがんばってきた自分へのご褒美もほしいですよね!
年中節約ばかりにとらわれてすぎていると、息がつまってしまいます。
2人の記念日など、大切な日にはとっておきの贅沢をしましょう。
たとえば
- ふだんは行かない特別感のあるお店で食事をする
- 宿泊をともなう旅行で思う存分羽をのばす
- コンサートや演劇などの鑑賞やスポーツ観戦
- こだわりの高級食材を取り寄せて食卓を華やかに
などがありますし、アウトドアやキャンピングカーでの旅を楽しむ上級者もいらっしゃいますよ。
物を増やすという選択よりも、楽しい体験や思い出に投資をするのです。
いずれも、非日常を味わうことで得られる新鮮さがリフレッシュになり、また次回も体験できるまで元気でいよう!という励みになります。



最近私たちは、はるばる上京して念願のコンサートを楽しみました



無理のないスケジュールで、友人との再会も果たせて、
とてもよい思い出になりましたよ
よくある質問
まとめ
おなじ屋根の下で、これから先も人生を歩んでゆくパートナーですから、いつまでも仲良く元気にすごしたいですよね。
夫婦関係に関する調査(ハルメクholdingsより)によると、仲良し夫婦とそうでない夫婦のちがいは、いっしょに過ごす時間と会話の長さで、いずれも2倍ほどの格差がありました。
お互いの気持ちを尊重して思いやりを忘れずに、何事もいっしょに楽しむことが第2の人生をゆたかにしてくれるのです。
最後にご紹介するのは、同年代の『mitsuba vlog』さんの動画です。
お料理上手なみつばさん、いつも感謝の言葉を忘れないご主人と愛犬のミーちゃん。
取り巻く環境もすてきで、とても穏やかな時間が流れています。
ご夫婦とミーちゃんが本当に思いやりに満ち溢れていて、とても癒されます。
こんなご夫婦のようになれたらと憧れます。
ぜひ、これからのよりよい人生をスタートさせるきっかけとなれば幸いです!